2012年1月7日土曜日

緊張感が足りん!?

大晦日に特別指定手配犯が自首しようとしたのに、門前払いをした警察署があったと報道され「緊張感が足りん」というコメントを目にしました。でも、これはその場に居合わせた警官に緊張感が足りないから起きた事なのでしょうか?こういう問題の時に重要なのは、当事者個々の資質に負うことではなく、犯人が自首してきた時の受け入れ態勢の構築、特別指定手配犯を常に認識できる体制、悪質ないたずらを見分けるためのシステム作りをしてきたかどうか、ではないでしょうか。だって人はずっと緊張し続けることなど不可能ですし、逆に、人がベストのパフォーマンスを発揮出来るのは充分にリラックス出来た時だからです。 警察でも企業でも教育現場でも、問題が起きた時に当事者個人だけに責任があるかのように処理してしまい、組織全体の問題としてとらえられていないケースが多すぎるように思います。どんな組織でも、問題が起きる前にあらかじめ色々な事態を想定して対策をたてるべきだし、問題が起きた時にはそれを糧に再発防止のための仕組み作りをよりきめ細やかにしなければ、警察の失態でも、企業の人材不足も、教育現場でのいじめ問題にしても解決しないように思います。

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