2013年7月7日日曜日

学歴社会はとっくに崩壊している

最近、学校内のいじめの問題や登校拒否の問題をよく耳にしますが、どの話を聞いていてももどかしさしか残りません。今ある学校をあまりにも肯定した前提でしか話をしていないからです。 「高校卒業は当たり前、出来れば大学にも行くべき」という風潮になったのはたかだか40年程前のことです。高度経済成長の時代ならいざしらず、20年前にバブルが弾け、立派だと思っていた企業がどんどん潰れているのを目の当たりにしている現在、社長が舵取りを一つ間違えただけで簡単に会社はつぶれてしまう時代です。実は学歴社会が名実ともに機能していたのは1970年から1990年までのたかだか20年だけなのです。終身雇用が期待できなくなった現在、学歴にしがみついていてもとっくに誰も何も助けてはくれなくなっているのです。 これから求められる人材は、他の人が思いつけない事を思いつく想像力と、実行に移せる行動力を持った人です。これらは今の学校の先生の言うことを聞いているだけでは身に付きません。全生徒を公務員的な人材にしようとする今の教育、「今学校の言う通りに勉強していれば社会に出てから楽が出来る」などと言うおためごかしはもう通用しません。その出口の見えない閉そく感がいじめや登校拒否に表れているのだと思います。思春期の大事な時期に人格形成に役立つ教育、本当に将来の人材を育成するための教育を一から考え直す時にきています。